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2006年11月29日
飼い犬/飼い猫と思われる動物を保護しました。どうすればよいでしょうか?
法律上、これらの動物たちは「遺失物(落し物)」として扱われますので、警察に届け出るのが正しいでしょう。
ただし、動物を探している飼い主さんは、動物管理センター(保健所)や、近隣の動物病院に連絡していることもあります。
したがって、①管轄の警察署、②動物管理センター(保健所)、③近隣の動物病院 に問い合わせると、飼い主さんの情報があるかもしれません。
投稿者 jasperah : 13:37 | コメント (0)
2006年11月28日
飼い犬/飼い猫と思われる動物を保護しました。どうすればよいでしょうか?
法律上、これらの動物たちは「遺失物(落し物)」として扱われますので、警察に届け出るのが正しいでしょう。
ただし、動物を探している飼い主さんは、動物管理センター(保健所)や、近隣の動物病院に連絡していることもあります。
したがって、①管轄の警察署、②動物管理センター(保健所)、③近隣の動物病院 に問い合わせると、飼い主さんの情報があるかもしれません。
投稿者 jasperah : 13:37 | コメント (0)
2006年11月27日
1日1回しか食餌を与えていないのに、太りました。なぜでしょうか?
誤解されていることが多いのですが、1日合計の食事量が同じ場合、それを1度に食べてしまう方が、2~3回に分割して与えるよりも、太りやすいのです。
1日1回の食餌でも、大量に食べれば太ります。
1日2回の食餌でも、少量しか食べなければ痩せるでしょう。
また、運動量が少ないと、少量しか食べていなくても太りやすいのは当然と言えます。
太るかどうかは食餌の「回数」だけではなく、食餌の量や内容、そして食べた犬や猫がどの程度の栄養を吸収できるかによって変わります。
主食は1回でも間食(おやつ)が多いと、結果的に合計摂取カロリーは主食2回分を超えていることも珍しくありません。
特に間食に与えがちなジャーキー類は少量でもカロリーが高く、飼い主さんの想像以上に太りやすいようです。
投稿者 jasperah : 13:34 | コメント (0)
2006年11月25日
犬の食餌は1日1回与えればよいですか?
1日1回の食餌にすると、以下の問題があります。
① 特に大型犬・胸の深い犬種(サイトハウンド系等)は、胃捻転が起きやすくなると言われている《胃捻転は、適切な処置が無ければ急死する可能性が高い疾患です》。
② 最も空腹な時間に、1日分の食料を一気に食べることになり、胃腸の負担が大きくなる恐れがあること。
③ 1日に合計同じ量の食餌を食べる場合、2~3回に分割して与えるよりも、1回に全て食べる方が、太る可能性がある。
④ 体調不良による食欲不振について、翌日の食餌の時間まで気付かず、病気の早期発見を逸する恐れがあること。
⑤ 空腹の時間が長いため、拾い食いや、異物を飲み込むなどのトラブルの恐れがあること。
投稿者 jasperah : 13:31 | コメント (0)
2006年11月06日
月に1回のフィラリア予防薬は1ヶ月間効果が持続するのですか?
いいえ、違います。
毎月1回服用していただくフィラリア予防薬は、1ヶ月間犬の体内に溜めたフィラリア幼虫を、薬で一度に殺してしまうのです。
決して1ヶ月間体の中に薬が残っているのではありません。
1ヶ月どころか、どのメーカーの薬剤でも、内服後長くて2~3日以内には体の中から消失します。この点については、とても多くの飼い主さんが誤解されているようです。
疑問のある方は各薬剤メーカー(販売会社)に問い合わせていただければハッキリするでしょう。
参考:代表的なフィラリア予防薬と販売(製造)元は以下のとおりです
薬剤名 販売元
カルドメック : ゼノアック(日本全薬工業株式会社)
ミルベマイシン: 三共ライフテック株式会社
モキシデック : 共立製薬株式会社
他のメーカーの内服フィラリア予防薬も、同様です。
また、投薬の間隔を1ヶ月以上開けると、幼虫が成長し過ぎてフィラリア予防薬で殺しにくくなり、そのまま成虫になって心臓の中に寄生してしまう可能性が高くなります。
つまり、確実にフィラリア予防を実施するために許される最大の投与間隔が1ヶ月ということで、それより間隔を縮めて(例えば3週間間隔で服用して)も、体内で予防薬が重なることはあり得ないのです。
1ヶ月に1回の投薬は、体からの排泄も早く、必要最低限の投与回数によって安全で確実にフィラリア予防を実現するために工夫された、優れた方法なのです。
逆に、必要最低限の投与回数を遵守しなければ、フィラリア感染の恐れがあるということも認識しておくべきでしょう。
フィラリア予防薬の内服は『蚊の発生1ヶ月後からスタートし、蚊がいなくなって1ヶ月後まで、1ヶ月間隔で与える(通常は12月末まで)』という必要条件を守りましょう。
投稿者 jasperah : 14:44 | コメント (0)
室内犬はフィラリア予防をしなくてもよいですか?
フィラリアが蚊に刺されることにより感染することはご存知のことと思います。
室内犬ということですが、たとえ一年中一歩も外出せず、100%室内で過ごす場合でも、蚊に刺される可能性がゼロとは言い切れないでしょう?
ましてや散歩やトリミング、ドッグカフェなどへ外出するなら、蚊に刺される可能性はさらに高くなるはずです。
また、室内犬は小型犬が多いのですが、小型犬は心臓も非常に小さいものです。
フィラリアという寄生虫は大型犬に感染しても、小型犬に感染しても大きさは同じですから、万が一フィラリアにかかると、小型犬の小さな心臓の方が負担が大きく、急激に悪化する恐れがあります。
したがって、室内犬でもフィラリア予防を実施することをお勧めします。
投稿者 jasperah : 13:42 | コメント (0)
犬・猫が下痢をしました。風邪(かぜ)でしょうか?
下痢は様々な重い病気の初期症状でもよく見られますから、十分な注意が必要です。
病状の経過によっては、下痢だけで済まない可能性もあります。
普段は良便で、めったに下痢などしたことが無い犬・猫なら、なおさら心配です。
風邪(かぜ)という言葉を使って、軽い病気だと思いたいお気持ちはわかりますが、油断されないほうが良いかもしれません。
「風邪」とは、本来は上気道(鼻~ノド)の感染のことです。
つまり、鼻水やくしゃみ、咳(せき)などが主な症状のはずです。
ところが、最近は下痢をしても「おなかに来る風邪」などと、段々と拡大解釈するようになり、風邪ではない病気まで風邪と呼ぶようになってしまいました。
風邪という言葉を使ってしまうと、「風邪 = 軽い病気だろう = 自然に治るだろう」という発想のもと、その後は病気や健康に対して関心が薄れてしまい、悪化を見過ごしてしまいがちです。
必要以上に神経質にならなくても良いですが、軽視し過ぎて思わぬ落とし穴にはまる可能性があることを知っておくべきでしょう。
投稿者 jasperah : 13:41 | コメント (0)
犬に円形の脱毛が起きました。ストレスなのでしょうか?
ストレスだけが原因で自然に脱毛が起きる可能性はとても低いのです。(ここでは精神的ストレスに限ってお話します)
冷静に考えてみてください。
あなたは本当にご自分の愛犬を過度のストレスで苦しめているのでしょうか?
世間には、動物を虐待して過度のストレスを与える人がいるかもしれませんが、その様な人は『ストレスで脱毛しただろうか』などと悩まないでしょう。
何か別に皮膚病の原因があり、その悪化にストレスが関与する可能性は否定しませんが、一般に、ストレスだけが原因で脱毛が起きるとは考えにくいのです。
最近の飼い主さんは、犬を大切にされる方が多いと思います。
特に自分の犬がストレスで病気にならないか気になるほどの方なら、なおさらです。
それほど大事に扱われている犬がストレス性の脱毛を起こすのなら、他の多くの犬もすでに脱毛だらけではないでしょうか?
ストレスという言葉はみなさんがついつい使ってしまう表現のようですが、脱毛に関しては、ストレスではない、他の原因が関与していることがほとんどなのです。
投稿者 jasperah : 13:23 | コメント (0)
動物の健康保険と人の健康保険の違いを教えてください。
保険料(掛け金)と保障内容が最も重要な事項だと思われますので、この点について説明しますが、最初に以下の文章に目を通していただきたいと思います。
まず、健康保険に対するあなたの認識を確認しましょう。
あなたはご自分の健康保険料を、1ヶ月にいくら支払っているかご存知でしょうか?
特にサラリーマンの場合、健康保険料は税金やローンなどと同時に、お給料から前もって差し引かれ、残りの金額を「手取り」の給料として受け取っていますから(いわゆる天引きですね)、健康保険料を支払っている実感を全く持たない方が意外に多いようです。
動物の健康保険も、当然「掛け金」が発生します。
そんなことは「わかっているよ」、と言われるかもしれませんが、天引きではなく、一度ご自分の手元に入ったお金から支払うわけですから、たとえ月に1,000円だったとしても、余分なお金を支払っているかのような不満を感じる方はいらっしゃるようです。
特にご自分の健康保険料を支払っている実感が全く無い方にとっては、自分よりもお金がかかっているような誤解さえ持たれる方もいらっしゃいます。
これらのことをふまえた上で、話を進めましょう。
人の健康保険では、収入や扶養家族などの条件で保険料が決定されます。
一方、動物健康保険では、加入動物の年齢、病歴、加入時の健康状態などが保険料の決定条件になります。
人の保障割合は70%(自己負担30%)ですが、動物健康保険では、一般的な保険で50%保障が多いと思います。
また、病気の予防(狂犬病予防、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ予防)や、避妊(不妊)・去勢手術は対象外になることが多いようです。
さらに、保険に加入する時点ですでに始まっている病気についても、保障条件は低下することになると思われます。
少ない掛け金で、より多くの保障を、というのが理想ですが、現実には動物の医療保険は人間の医療保険と比べて保障割合が少ないのが現状です。
なぜならば、どのような保険でも、加入件数が多ければ多いほど、掛け金は少なくて済むでしょうし、保障範囲も広くなると考えられます。
人の健康保険は、特に日本ではほとんどの方が加入していると言っても良いほど加入率が高いのです。
このように背景が条件がそのような人の健康保険と比較すること自体が、実は無理があるのかもしれません。
ただし、たとえ50%保障でも、ある程度の治療費が助かるわけですから、保険の有無が大きな差になることも十分考えられます。
加入を検討される価値はあると思われます。
投稿者 jasperah : 12:23 | コメント (0)
動物には、人のような健康保険があるのですか?
動物の健康保険は、最近加入される方が増えてきました。
ただし、保険適用の範囲や保障割合などに条件があり、人の健康保険と全く同じではありません。
詳しくは当院、もしくは保険団体にお問い合わせください。
投稿者 jasperah : 12:20 | コメント (0)
犬も猫も肉食獣なので、ペットフードではなく、肉だけ与えておけばよいのではないですか?
肉食獣について、かなり偏った知識をお持ちの方がいらっしゃるようです。
野生の肉食獣は必ず獲物の内臓を食べます。
内臓には様々な栄養素がバランス良く含まれており、これが肉食獣には欠かせないのです。
決して肉だけを食べているわけではありません。
その点を無視して肉だけを与えれば良い、という意見は乱暴過ぎるでしょう。
また、犬も猫もすでに野生の肉食獣ではなく、実際には雑食化していますので、肉以外のものも食べています。
肉だけを食べていくことは、決して理想的な食餌とは言えないのです。
投稿者 jasperah : 12:16 | コメント (0)
病院で、腫瘍があると指摘されました。ガンなのでしょうか?
腫瘍がガンとは限りません。
「腫瘍」と「ガン」という言葉について、混同されている方が多いようです。
本来、医学用語でいう「腫瘍」とは、悪性も良性も含め、腫瘍細胞を含んでいる組織はそう呼ばれるのです。イボ程度のものでも、腫瘍細胞で構成されているなら、「腫瘍」と呼ばざるを得ないわけです。
また、医学用語でいう「ガン(癌)」は、悪性の腫瘍のひとつです。
つまり、腫瘍の範疇にガンは含まれますが、腫瘍が必ずガンとは限らない、ということです。
一方で、ガンという言葉はなぜか一般に好まれる表現のようで、腫瘍のことを何でもガンと呼ぶ傾向が見受けられます。
例えば、『○○さんは良性のガンだった』などと言われることも耳にしますが、ガンは悪性腫瘍なのですから、『良性のガン』など有り得ない、明らかに間違った表現であると言えます。
投稿者 jasperah : 12:14 | コメント (0)
混合ワクチンは毎年受けなければなりませんか?
現在、国が認めている混合ワクチンの有効期間は1年間です。
365日を過ぎると突然効果が無くなるわけでは無いのですが、何年も効果が続くことは期待できません。
1回受けたワクチンの効果が一生続くような話は誤っており、裏付けの無い思い込みでしょう。
したがって、毎年混合ワクチンを受けることをお勧めします。
混合ワクチンの副作用を心配されるのであれば、副作用の発生率は決して高くないことをお知らせしておきましょう。
代表的な混合ワクチンでは、犬の副作用の発生率が0.011~0.015%と発表されています。
(これは日本の全国民(新生児からご老人まで含めて)が、交通事故で死亡する確率と大差ありません。
あなたは交通事故死する可能性を恐れて、一切外出しないのでしょうか?)
また、動物の伝染病はまだまだ発生が絶えず、命を落とす危険があるわけですから、それを防ぐためのワクチン接種は重要であると言えるでしょう。
投稿者 jasperah : 12:11 | コメント (0)
抗生剤はキツイ薬なのではないですか?
抗生剤には様々な種類の薬剤があり、妊娠中に使用できる薬もあれば、厳密な使用制限のある薬もあります。
当然、妊娠中に使用できるほど安全性の高い抗生剤ならば、「キツイ薬」とは言えないでしょう。
抗生剤に限らず、どの薬(食べ物でも)にも不都合な問題が起きる可能性はありますが、それぞれの薬や使用する患者さんの体質などによって、程度の差があります。
過去に薬による問題が発生した患者さんは、その薬は使用しないことをお勧めしますが、抗生剤などは数え切れないほどの種類がありますから、問題の起こらない種類の抗生剤を見つけることは十分可能ではないかと思われます。