2006年12月24日
動物の瞳(黒目)の表面が白く濁ってきました。白内障ですか?
白内障は、瞳孔(いわゆる瞳(黒目)の中心にある、光が通る穴のことで、明るさによって広がったり縮んだりする部分)の奥にあるレンズ(水晶体)が濁る状態を言います。
ご指摘の「黒目の表面」は角膜という透明な膜があり、これが白濁してきたものと思われます。
したがって、白内障ではなく、角膜の炎症の可能性が高いでしょう。
瞳(黒目)の『表面』が白くなるのは角膜炎、瞳の『奥』が白くなるのが白内障と覚えていただいて良いでしょう。
角膜炎はこじれると白濁が消えず、視力障害を残す結果になりかねませんから、早期の治療をお勧めします。
投稿者 jasperah : 12:17 | コメント (0)
2006年11月06日
病院で、腫瘍があると指摘されました。ガンなのでしょうか?
腫瘍がガンとは限りません。
「腫瘍」と「ガン」という言葉について、混同されている方が多いようです。
本来、医学用語でいう「腫瘍」とは、悪性も良性も含め、腫瘍細胞を含んでいる組織はそう呼ばれるのです。イボ程度のものでも、腫瘍細胞で構成されているなら、「腫瘍」と呼ばざるを得ないわけです。
また、医学用語でいう「ガン(癌)」は、悪性の腫瘍のひとつです。
つまり、腫瘍の範疇にガンは含まれますが、腫瘍が必ずガンとは限らない、ということです。
一方で、ガンという言葉はなぜか一般に好まれる表現のようで、腫瘍のことを何でもガンと呼ぶ傾向が見受けられます。
例えば、『○○さんは良性のガンだった』などと言われることも耳にしますが、ガンは悪性腫瘍なのですから、『良性のガン』など有り得ない、明らかに間違った表現であると言えます。